好きな奴、嫌いな奴

10月9日 日曜日

1995日目 Peru Iquitos

うー、眠い。

この宿は中心地の道路沿いにあるのでかなりうるさいんだが、昨日は土曜日と言うこともあって、いつもより更に、朝方まで音楽や酔っ払いの奇声などがあってうるさかった。

更にこのベッドにはダニなのか蚊なのかが居て、かなり痒くて中々寝付けなかった。

今日も天気は良さそうだ。

天気予報もあまり当てにならないよな。

朝ごはんに美味しいパンが食べたくて、ドゥオールと近くのパン屋さんへ行くことに。適当にいくつか買った。

最近パンが好きだ。

日本に居た時はパンなんてほとんど食べなかったし、ラーメンとかご飯とかばっかり食べてたけど、今はずっとご飯とかちょっとキツいもんな。

味覚とかも変わっていくんだな。

ドゥオールはお目当てのパンがなかったみたいで、2人で色んなパン屋に探しに行くが何処にもなくて、ベレンマーケットの方まで行ったが、やっぱりなかったみたいだ。

歩いてると同部屋のもう1人のブラジル人、だったかな?の彼が路上パフォーマンスをしていた。彼がジャグリングとかをやるバスカーなのは知っていたけど、いつも出かけてたし、あまり話した事はなかった。

しかし凄ぇ!レベル高い!

信号待ちのトゥクトゥクたちの前で、2メートル以上あるような高い一輪車に乗って、更にジャグリングやらなんやらやってて、お金も結構稼いでいる様子だった。

南米ではこういった路上パフォーマーが多い。でも彼はレベルが高くて、思わずうぉー!と声が出る。

ドゥオールもジャグリングでお金稼ぎながらもう10年以上も旅してるみたいだし、筋金入りの旅人ばかりの宿だ。

お昼くらいになってくると太陽が照りつけてとても暑い。

とりあえず一旦帰ろう。

朝ごはん買いに行ったつもりがランチの時間になってしまった。

他のパンで代用してそれらしい物を作ってるドゥオール。

パンを開いてオリーブオイルを垂らし、

そこにガーリックやネギ、オレガノを入れていた。本当はオーブンで焼いた方が良いんだろうけど、ここにそんなものは無い。

でも美味そうだったな。

簡単だし、今度自分で作ってみよう。

やたら人懐っこい鳥がいて、指に乗ってくる。2匹一緒に乗って来たりして可愛いすぎた。今まで鳥に特別な感情とか感じたことなかったけど、愛を感じたし、俺も彼等が愛おしくてしばらく戯れあっていた。

夕方になり散歩に出かけ、帰りにビールを買って帰る。瓶は持って帰れないから、今日は缶ビールを。

帰り道でいつものように、「チーノ!チーノ!」と言われ、ビールを奪われそうになった。

ちなみにチーノと言うのはスペイン語で中国人って意味。いきなり人を国名で呼ぶってだけで相当頭悪いのは分かるだろう。

別にチーノと呼ばれる事がムカつく訳じゃない。俺は中国人は大好きだし、中国は今まで行った国の中でもトップレベルに楽しかった。

そんな風に言われる事は、海外を旅してれば日常茶飯事だし、何処の国にもそんな奴は居る。このペルーでも、外を歩いていれば1日に10回はそんな奴と会う。

だが、道ですれ違っただけの初対面の人に対していきなり国名で呼びつけ、ビール寄越せだの金寄越せだのってのは普通に頭にくるし、知識がないとか、フレンドリーだとかの話しじゃくて、明らかになめてるし、侮辱しようと近づいて来ているのが分かる。

そんな奴に対してニコニコして対応するのが大人なのか?優しさなのか?俺は全くそうは思わない。こんな奴に何言っても無駄な事は分かってるけど、アヤワスカを経験したあとで魂に敏感になってるからか、前以上に下衆を受け付けなくなった。

「チレーナ!チレーナ!」

チレーナってのはチリ人って意味だ。

試しに逆に同じ事をしてやると、「チレーナ?!どう言う意味だ!!?」と、怒ってるし。正にそれがあんたが今、俺に対してやってる事だよ?何で怒ってんの?頭悪すぎ。

付き人みたいな金魚の糞まで一緒になり、ヘラヘラしながら殴りかかる様な素振りを見せてきて、俺も顔がぶつかる様な距離で、「何がしたいんだこの野郎?」するとおどおどして逃げて行った。

宿でイライラしながら1人でビールを飲んでると、ドゥオールがやって来て、何があったのかを聞いて貰い、少し気持ちが楽になった。

2人で2本目のビールを買いに行き、色んな話しをしたり、お互いに好きな事したり、何もしなかったり。

やっぱり感じた通り良い奴だな。波長が合うと言うか、凄く心地良い。

しばらくして3本目のビールを買いに行き、そのまま夕飯を食べに出かけた。

日曜の夜なのに今日も街は盛り上がっていて、沢山の路上パフォーマーが居る。

アヤワスカのアクセサリーや、タロット占い?みたいなんやってる人を見つけて覗いていると、俺のアヤワスカのネックレスに反応してきた。何かこの人に感じるものがある。

話の流れで、「この辺で良いシャーマン知らないですか?」と聞くと、彼の叔父さんがシャーマンで、すぐ近くでやっていると。すぐに電話してくれて、明日の夜、セレモニーを受けられる事になった。

これも何かの縁かな。

電話番号を交換して別れた。

帰りに久しぶりに食べたハンバーガーが美味しかったな。明日セレモニーなのにビール飲んだり、ハンバーガー食べたり、本当は良くないけど今更仕方ないもんなぁ。

すっかり遅くなってしまったけどドゥオールはまだ起きていて、2人で遅くまで色んな話しをしていた。

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