人間不信になるわ…日本行きのチケットを買った

5月18日 木曜日

2216日目 Cuba Havana

リアルタイムでは日本到着!

もうちょっとだけ連続投稿続きます。。

グッスリ眠って、朝8時過ぎに目が覚めて顔を洗ってるとアントニオも起きてきた。

昨日ちょっとケンカした俺たちは若干の気まづさも残しつつ挨拶を交わす。

「……おはよう、コーヒー飲む?」

とりあえずコーヒー飲みながらのんびりして、それからまたSIMカードを探しに出かけることに。

炎天下の中、アントニオが人に聞きながらお店を探すが、何処にいっても「もうないよ」って追い払われてしまう。

何処行ってもSIMカードがないってどうゆうことなんだ?

ティエンダでちょっと買い物したくても、何処も人が並んでいて順番待ちしていて、数人ずつしか中に入れない。

中に入っても品揃えも悪く、たいした買い物も出来ない。

これが社会主義国家か…

それからも歩き回って街の雰囲気も楽しみつつ聴き込みを続け、ようやくWi-Fiカードをゲットすることが出来た。

公園やホテルなど、特定の場所にWi-Fiがあるからそこまで行って、このカードに書かれているパスワードを入力することで使えるってやつらしい。

それからずっとWi-Fi探しながら歩いてたけど、一箇所Wi-Fiある公園見つけただけで、ほとんどそこ以外にはWi-Fiある場所見つけられなかった。

とりあえずスマホのバッテリーももうあまり無いので、この場所をマップにマークしておいて街歩きを続ける。

凄く雰囲気の良いレストラン。

有名店なのか、沢山の人で賑わっていた。

もう時間はお昼になっていて、あまりお金のない俺たちはここじゃなくて適当な食堂みたいなところでピザを注文する。

160ペソ。

小さなピザだったけど、1人で食べるにはちょうど良いくらいのサイズ。

味はあんまりかな…

とゆうか美味しくない。

しかし流石に暑いなぁ。。

喉がカラカラでティエンダでビールを買って流し込む。

160ペソだったかな。

ピザと同じ値段。

もう何が安くて何が高いのか分かんないわ。

多分ピザがめっちゃ安い。

ビールはまぁまぁって感じか。

ビール1本160ペソってことはやっぱり昨日のレストラン相当高いよな。

レストラン系は高いのか?

そもそもどう計算したらいいのかさっぱり分からず、160ペソが幾らなのか検討もつかないけど多分安い。

それにしても絵になる街だな。

いちいちカッコイイ。

スマホのバッテリーも無かったので、一旦宿に戻りクーラーの効いた部屋で涼みながらスマホの充電をする。

準備も整ったところでWi-Fiを探してまた歩き回るがまぁ中々無い。

やっと見つけたと思っても繋がらない。

人に聞いてまた違うスポットに行きトライするけど繋がらないの繰り返し。

そんな中、優しい人がWi-Fiスポットに連れて行ってくれてやっと繋がった!と思ったのもつかの間、一瞬繋がっては切れ、繋がっては切れの繰り返しで全然ちゃんと使えない。

もうなんなんだよ…

こんなんじゃバンクがどうなってるかも分からなければ、航空券なんて探しようもない。

炎天下に晒され喉もカラカラ。

ビールを買って流し込み、一旦宿に帰ると今度は皆んな出かけているのか、ベルを鳴らしても何の反応もない。

出てくる時アントニオが寝てたから鍵も置いてきてしまったしな。。

もう何にも上手く行かねぇなクソ。。

しばらく待っていたが誰も帰ってくる様子もなく、こんなところでただ待っていてもしょうがない。

昼間見つけた公園にWi-Fi繋がるか確認しに行こう。

その場所は宿から結構離れていて、30分くらい歩く必要がある。

そこまで行っても他と同じ様に繋がらない可能性大だけど、他にあてもないのでもうそこに望みをかけて行くしかない。

公園に着いて試してみるとちゃんとWi-Fiに繋がった!

しかも途切れないしまぁまぁ早い。

バンクを確認するととりあえず不正な引き落としはなくてひと安心した。

じゃあと今のうちに航空券を探す。

カードの番号は控えているので今ならネット払いが出来る。クレジットカード支払いが出来る今、航空券を買わないともうここからの脱出すら出来なくなる。

何処から飛ぶのが安いか色々検索すると、ハバナToマドリード、マドリードToバルセロナ、バルセロナToアブダビ、アブダビTo東京が1番安そうな感じ。

言ってもでもそれでも高い。

普通に1000ドル以上する。

でも、他の場所からだと2000ドル以上する。

キューバからメデジンのチケットを持っていたけど、コロンビアからだともっと高くなるのでこれはもう捨てるしかないな。

もう迷ってる時間すらない。

このチケットを買うしかない。

だが手続きをすすめると色々入力して最後の支払いのところでエラーになってしまい、やり直すと200ドルも値上がりしてるし。

何で毎回こうなんだよ…

誰かこの航空券の仕組み知ってる人居ない?マジでいつもこんな感じで訳分からん。

それでもこれが1番安いには変わりないので、また値上がりするまえにと、急いで入力を済まし2枚の航空券を買った。

値段の関係で1週間以上後にマドリード、そしてそこでトランジットが約1日、そしてバルセロナでまた1日、アブダビ、東京と合計3日ぐらいかかるフライトだけどこれを逃すと一気に倍くらいの値段に跳ね上がる。

まだ多少の現金はあるから1週間くらいなら持つだろう。

6年振りの日本。

こんな形で帰ることになるなんてな。

帰り道で小さなトマトを6、7個買おうと値段を聞くと500ペソと言う。ビール1本160ペソだよ?高すぎだろ。

ノーグラシアスと言って別の店に行き、同じかもっと多いくらいのトマトを買うと今度は100ペソ。

見た目は同じ様なボロボロの店で、腐りかけの野菜を数種類だけ申し訳程度に売ってる。

でも値段は場所によって全く違う。

宿に帰るとここの小さな子供がドアを開けてくれた。家族は帰ってきたみたい。

でもアントニオは出かけたのか部屋に居なかった。

シャワーを浴びてサッパリしたら俺も外に出かける。もう時間は19時。

腹も減ったしもっと酒も飲みたい。

セントロ方面に向かい歩いていると沢山の人が寄ってくる。

「エクスチェンジ?アーユールッキングフォーホテル?ワットユーニード?」

「アイドンニードエニシング、アイドンハブマニー」

適当な場所でビールを買い、そして別の場所で何か食べるものを買おうとすると、俺のスペイン語が悪いんだろうけどめっちゃ馬鹿にされてる雰囲気。めっちゃ感じ悪い。

ボードに書いてある値段を確認してから注文してるのに、彼女らが言ってくる値段は5倍くらいの値段。

そしてそれおかしいじゃん!何で値段違うの?と聞くと、クソチーノがだらだら文句垂れやがってよ、これだからチーノは、ってな感じ。

こいつら隙あらばぼったくってこようとしてるんだな。

じゃあいいよと、言って歩き出す。

するとヒップホップをやってるらしい2人組が近づいてきて、

「ヘイマイフレンド!アーユージャパニーズ!?コニチハー!コンバンワー!!ゲンキデスカー!?アイハブジャパニーズフレンド!シーネームイズアイコ!アンドサキコ!ゼイアーソーナイス!!ワットドゥーユーシンクマイミュージック?」

そう言っていきなり歌い出す2人。

歌は結構格好良かったけど、歌い終わったら勿論金くれと要求してくる2人組。

「俺金持ってないんだよ、何でかわかる?実はキューバに着いてからお金盗まれてさ。金もないしカードも盗られてご飯も食べれない状況なんだ。良い音楽聴かせてくれてお金払いたいけどごめんね。腹減ってるから逆に何か奢ってくれない?」

「オー、ソーリーマイフレンド!!カムウィズアス!!アイウィルバイサムフードフォードユー!!」

え?普通に良い奴なん?

ありがたいけどご飯食べるくらいのお金はあるし、お礼を言って別れた。

それにしても日本人の女と遊んでるって奴よく声かけてくるけど、日本人の女の子、海外でハメ外しすぎじゃないですか?

お前らだよ、アイコとサキコ。

そして歩いてるとカップルに、

「ヘイマイフレンド!アーユージャパニーズ!?コニチハー!コンバンワー!!ハウドゥーユーフィールインキューバ!?」

「まぁ良い感じだよ。雰囲気も良いし人も優しいしね」

すると、

「キューバを案内したい!ここはツーリスティックプレイスだからね、今日はアニバーサリーだからローカルな場所に連れてってあげるよ!そこでローカルなお酒を飲もう!」

めっちゃ優しい笑顔でそう言う2人に着いていき、BARみたいなところでローカルのお酒を注文し乾杯する。

「ハウドゥーユーセイサルーインジャパニーズ!?」

「乾杯だよ!」

「イェーイ!乾杯ー!!!」

しばらく楽しく話しながら飲んでいて、彼が葉巻きをくれた。

「これはプレゼントだ!君はマイフレンドだからね!ウェルカムトゥキューバ!!」

そして彼は俺のつけていたミサンガを見て、

「君のミサンガと俺のミサンガを交換しないか?君のミサンガを見て君を思い出せるように、そして俺のミサンガを見て俺を思い出せるように、良い考えだろ?」

「それは良い考えだね!」

そしてミサンガを交換し、こうやって優しい人も居るんだよな、と思いながら葉巻をふかし、楽しい会話を交わす。

すると彼がまた葉巻を5本くらい何処かから持ってきて、そしてこう言った。

「俺たちはご飯を買うのにチケットが必要なんだ、月に数枚しか政府はくれない、ちゃんとご飯を食べれないんだ。煙草も1本買うのに○○ペソ必要なんだ。君は日本人だろ?日本人は優しいだろ?俺たちを助けてくれないか?この葉巻は君の為に買ってきた。200ドルで良いよ」

はぁ、、もう溜め息しか出ない。

俺は彼らと出会った時にもう俺に何が起こったのかは話していた。

お金を盗まれたこと、クレジットカードを盗まれたこと、そして今充分なお金を持っていないこと。

そして彼らは、

「それはすまなかった、キューバがそんな国だと思わないでくれ。確かに悪い奴も居るけどそんな奴ばかりじゃない、キューバを悪く思わないでくれ。バスで盗られたのか?バスは沢山の人が居る、彼らは皆んなで協力してお金盗って皆んなで回すんだ、誰が盗ったか分からないようにね。そして皆んなで山分けする。バスでは気をつけないといけないよ。変わりにご馳走するから一緒に行こう!」

そんな優しい言葉をかけてくれて、俺も癒しを求めていたのかもしれない。彼らの優しい笑顔に心を許し、ここまで着いてきた。

でも彼らは俺の事情を知ってるにも関わらず甘い言葉で誘ってお金を要求してきた。

「さっき言ったよね?お金ないんだよ。何故なら盗まれたからね。あなたは親切でここに連れてきてくれたんじゃないの?フレンドなんだろ?悪いけどお金は払えないよ」

するとさっきまでニコニコしてあんなに優しかったのに、急に般若みたいな顔になり怒り出す2人。

お前らが1番の悪ものだよ。

こうやってみるとちゃんと悪い顔してるわ。

「OK、アイアンダースタンド、アイドンワナチェンジマイブレスレットウィズユー。アイドンワナリメンバーユー、アンダースタンド?」

そしてミサンガも返してもらった。

そしてめちゃくちゃ鬼みたいな顔で怒りちらしながらこの酒は払えよ!と凄んでくる。

これ幾ら?と店員に尋ねると、1杯5ユーロ、つまり3人分で15ユーロ。

しっかりメニュー表まで見せてきてちゃんと5ユーロって書いてある。

ニュージーランドでももっと安いわ。

おそらく本当のメニュー表とぼったくり用のメニュー表で使い分けてるんじゃないかな。

そんなの払えないよ、と言うとここの店員も鬼みたいな顔で叫びながら凄んでくる。

「金払え!!金払え!!」

「無ぇもんは無ぇんだよ!!!」

ボケ、腹立つ顔しやがって。

すると2人組の夫婦は俺が店員とやりとりしてる間に逃げるように何処かへ消えた。

似たもの同士くっつくんだな。

俺も自分の分の5ユーロ分だけ置いてその場を去った。

このピンクの女マジでタチ悪いです。

もうなにかに憑かれたように怒り狂ってました。よく初めて会った奴に対して端金の為にそこまで怒れるよな。

そしてこの壁の落書きも、自分の名前とか国とか書くようにと言われて書くと、後からちゃんとお金請求されます。

店員は鬼みたいな顔でずっと叫んでいた。

ただのぼったくりBARやん。

酒も今思えばアルコールも入ってなかったと思う。ただの薄めたジュースって感じで、不味いなぁと思いながら飲んでいた。

何なんだよこの国。

俺が単にこんな奴らばかり引き寄せてるのか。俺の波動が低いってことなのか。これが俺のカルマなのか。

流石に落ち込むわ。

他の店にもちょっと寄って軽く飲み直したりして、娼婦たちのお誘いを断りながら宿に帰り、持っていたパスタとさっき買ったトマトで夕飯を作って食べた。

キッチンに置いてあった調味料をみたら、全部から蟻が湧いていた。

そして食べてる間にアントニオも帰ってきてお互い何があったのか話していて、アントニオは昨日行ったレストランに行っていたらしく、そして高級そうな葉巻セットを200ドルで買ったけど、ボッタくられちゃったよ、と笑っていた。

後から別の人に同じような葉巻きセットの値段を確認したら50ドルくらいだったらしい。

でも俺の頭の中に湧いてきた疑問は、“どっからそんな金出てきたんだろう?”てこと。

アントニオも昨日10ドルしか両替えしてないはずだし、明日友達が来てお金持ってきてくれるからそれまでお金ないって言ってたから俺は昨日、お金は気にしないで、俺が払うからと全部払った。

どっからそんな高級な葉巻きを買う金が出てきたんだろう。

もう人間不信になりそう。

何が真実なんだ。

でもその後、ビール買ってくると言って出かけたアントニオは俺の分のビールも買ってきてくれた。

でもその金はどうしたの?

もう全部分からん。

この地球は人間が1番怖い。

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