ニューカレドニアから来た出来る男

1月24日 火曜日

2101日目~2102日目 Argentina Gobernador Costa to El Bolson

朝から準備万端で昨日と同じ場所でヒッチハイク開始。

相変わらず全然止まってくれないけど、昨日しっかりご飯も食べて、ビールも飲んで、エネルギーも気力も満タンだ。

開始から5時間が過ぎ、ようやく止まってくれたかと思いきや1人のバックパッカーが降りてきた。

またそのパターンですか…

ウィリアム。

この辺りは止まれる場所も限られてくるので、必然的に2人近い距離でなんとなく一緒にやってる感じになる。

やはりウィリアムもバスの予約が取れずにヒッチハイクすることにしたらしい。

2人で交代でやることにして日陰で少し休んでいるとウィリアムが捕まえた。

ナイス!

2人して別れ道になるまでの50キロほど乗せてもらう。

降りた場所は強風が吹き荒れる荒野の真っ只中。

男2人だとやっぱり止まってもらいずらいだろうと、交代交代でやって捕まえたら友達もいるんだけど、って言ってみる作戦に。

するとまた俺が休憩してる間にウィリアムが捕まえた。

ウィリアムめっちゃ出来る奴!

小さな子供が居る家族と共に、更に70キロほど進むことが出来た。

少しずつではあるが中々順調だ。

だけどこっからがまた中々止まってもらえなくなってしまった。

もの凄い強風が吹き荒れて、普通に立ってるのもやっとなほど。

3~4時間が経ち、雲行きも怪しく、雨もぽつぽつと降ってきた。

これヤバいかもな…。

こんな強風じゃとてもテントなんて立てらてないし、雨まで降ってこられたら目もあてらない。

ウィリアムなんてもう片ひざついて懇願するようにお願いしてるのに100キロくらいのスピードでガン無視されてるし。

マップを見ると15キロほど先に何かのお店があるような感じ。本当にこんなところに店なんてあるとは思えないけど、廃墟だとしても雨風は凌げるかもしれない。

そこに望みをかけて歩き出した。

歩きながらもヒッチを続け、2キロほど歩いた辺りでようやく止まってくれた。

そしてなんとちょうど次の町まで行くからと乗せてもらえた。

マジで助かった…

本当ありがとう。

アーティストカップル。

ブエノスアイレスからトレッキングやロッククライミングを楽しみに来てて、これから北上しながら帰るところらしい。

車に乗り込むと同時に雨も強くなった。

Gobernador Costaという町に着いた頃にはすでに暗くなっていた。

雨も強くなってきて、ガソリンスタンドで作成会議。ここでWi-Fiも使うことが出来た。

このガソリンスタンドでテント張れるだろうとふんでいた俺たちだったが、どうやらここではテント張ったりは出来ないらしい。

それに雨も強くなってきて俺のテントじゃこの雨の中は無理だ。

俺が荷物を見てる間にウィリアムがこの辺りのホテルを探しに出かけ、なんと1人3500ペソの部屋を見つけたらしい。

3500ペソってアルゼンチン来てから1番安い。2人で荷物を持ってホテルにチェックインすると、普通にめっちゃ良い部屋。

清潔なツインベッドで、熱いお湯もたっぷり出る。久しぶりのシャワーで身体を洗うと生き返るようにサッパリした。

2人で唯一開いていたお店に行き、大変だった長い1日の終わりをビールで乾杯した。

フランス領ニューカレドニア、小さな島出身のウィリアムは、純粋でとても優しい奴。

美味しいピザも食べて満足し、お会計はいつの間にかウィリアムが払っていて、払おうとしてもいいからと言って、奢ってもらう形になっちゃった。

スマートだなぁ。

久しぶりの室内、ふかふかのベッド、隣りには今日会ったばかりのフランス人。

ピピピピピピ、翌朝3時半。 

アラームがなる。

何故こんなに早くに起きたかというと、昨日ウィリアムが朝の4時30分にバリローチェ行きのバスがあると誰かから聞いていたから。

あまり時間がないウィリアムはとりあえずこれに行ってみたい。俺も起きれたら行こうかなぐらいだったが、ゴソゴソする音で目が覚めたので一緒に行くことにした。

だがバスターミナルは全く人の気配はなく、時間になってもバスが来ることはなかった。

あてが外れ、一旦ホテルに戻り少し眠る。

8時前くらいに起きて、道路に出てヒッチハイク開始。するとすぐに捕まり、隣の町まで100キロほど乗せてくれることになった。

トラックの荷台に乗り込む俺たち。

しかし今朝はめちゃくちゃ寒い。

冷たい風がバチバチと身体を叩き、必死に寒さに堪えること1時間。

寒すぎてトラックから降りてもしばらくガタガタと身体が震えていた。

コーヒーでも飲んでとにかく暖まりたい俺、少しでも早く先に進みたいウィリアム。

2人一緒だとやっぱり難しいので、とりあえず分かれて俺はコーヒー飲んで少しゆっくりしてると、ガソスタに居る車に片っ端から声をかけていたウィリアムは上手く捕まえたみたいで車に乗り込んで行った。

よし、俺もやるか!

陽が昇っても今日はかなり寒い。

冷たい風が吹きつけるなか2時間ほどやっていると1台の車が止まった。

昨日のアーティストカップルのニコ&テリーニ。昨日に引き続きまた拾ってもらえた。

ありがとう。

昨日からお世話になりっぱなし。

アーティスト独特の雰囲気と、なんだか不思議な魅力をもったカッコいい2人。

今日はエルボルソンを少し過ぎた湖で、釣りしながらキャンプするみたい。

とうとうバリローチェに王手だ。

300キロほど進み、エルボルソンの街中に降ろしてもらった。

かなりいい感じの街。

少しこの街でゆっくり過ごすことにした。

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