6月2日 金曜日
2232日目 茨城県北茨城市
時差ボケがまだ治らず、朝早くに目が覚めた。久しぶりの自分の部屋、ふわふわのベッド、ちゃんと掃除しながら残しておいてくれたんだな。

朝から雨が降っていた。
この週末は強い雨が降るらしい。
リビングへ行くとお母さんが仕事へ行く準備をしていた。
俺が日本を出た時は働いてたかな?
もしかしたらあまり生活に余裕がないのかもしれない。
仕事に行ったお母さんを見送り、1人静かな家でコーヒーを飲む。
昨日の夜、子供たちが帰ったあと3人で少し話していて、少し気になったことがある。
親父が最近体調を崩しているみたいで、何かの病気なのか、明らかに以前より弱っている感じで、昔はもっと怖そうな感じで近寄りがたい雰囲気だったのに、明らかに年老いて弱っていた。
コロナワクチンのせいじゃないのか?
病院の薬や普段の食生活は大丈夫なのか?
両親は普通の田舎の人なので、他の人と同じように、政府や医者、ワクチンとか、おそらく全て正しいと思い込んでいる。
「断食してみたら良いよ、あんまり薬とか沢山飲んだりも良くないよ」
心配してそんなことを言ってみたけど、
「仕事もあるのに食わない訳にはいかねぇだろ。それに美味いものを食べれない人生なんてつまんねぇだろ。薬だってこれ飲んでるからまだ病気を抑えてくれてるんだ」
……。
言いたいことは沢山ある。
俺は自分なりに色んなことを勉強してきて、こうすればもっと健康になれるんじゃないか?とか、こうした方がもっとよくなるんじゃないか?って想いはあるけど、やっぱり両親は普通に田舎で暮らす昔の人。
TVなんかから得た知識や、医者を信じ、自分なりの健康法とかもあるんだろう。
やっぱり両親には長生きして欲しいし、俺の知っていることや、結構なお金を払って手に入れたりした確かな情報もあるし、もっと何か助言的なことを言ってあげたいけど、いきなりそんな事を言われてもやっぱり受け入れられないんだろう。
だったら余計なことを言わずに、黙って彼らの考えを尊重した方が良いのかな。
例え病気になってしまったとしても、例えそのせいで早死にしてしまったとしても、俺が余計な口出しして変に心をかき乱してしまうより良いのかも知れない。
やっぱり両親だけじゃなく、いきなりそんなことを言われても受け入れられない人が大多数だろう。
彼らも色々と学んでる最中であり、自分で気づかないと、自分で辿りつかないと、やっぱり受け入れられないんだろう。
俺は皆んなに幸せになって欲しい、皆んなに元気で居て欲しい、そんな事を思い、俺が学んだことを伝えたいと思っていたけど、それはただの俺のエゴなのかもしれない。
今のままで幸せならそれで良いのかも知れない。
少なくとも、まだ受け入れる準備の出来ていない人に理解してもらうのはとても難しく、まだやっぱり伝えるべきじゃないのかもな。
準備が出来てる人だけが次の段階へと行く、きっとそれだけのことなんだろう。
じゃあ俺には何も出来ないのか?
リアルに周りの人に上手く伝えることは出来なくても、少なくともこうやって発信をしていることで人々の意識に少しでも何かを感じさせることは出来るかもしれない。
それにわざわざ見にきてくれるってことは理解力があり、波動的にも近いはずだ。
誰かには届いてる、きっと無駄じゃない。
リビングにのテーブルの上には、昨日の残りの切り干し大根や味噌汁、おにぎりが置いてあった。

「これ作って置いたから後で食べなー」
そう言って母親が朝から俺のためにこんな最高なご飯を用意してくれていた。
味噌汁を温めて飲み、おにぎりを食べる。
めちゃくちゃ美味ぇ。。
なんだこのツヤツヤもちもちの米は。
もうこれだけでなんのおかずもいらないよ。
今日は1日中雨が降ってるな。
明日までこんな天気が続くらしい。
午後に久しぶりにセッションを受けた以外は、荷物の整理したりしながら1人でのんびりと過ごした。
ここはめちゃくちゃに田舎なので、最寄りのコンビニまでも車で10分はかかる。車がないと何も出来ないとゆう軟禁状態。
でもそもそも車も無ければ、免許証もないんだった。。
じゃあ免許証の更新が必要かな、と思ったけど、その為には住民票も必要みたい。
住民票を抜いてしまってる俺は先ず市役所に行ってこれをやらなければいけないのか。
SIMカードも買おうと思ったら色々面倒くさいな日本。
パッと買ってパッと使えるんじゃないの?
本人確認書類で運転免許証とか、パスポートの場合は補助書類も必要で公共料金の支払いのレシートとか、注文するのに携帯の番号入れなきゃいけなかったりとか、まぁ面倒くさい。
だからその番号が欲しいからSIM買おうとしてんのに番号入力必須とか馬鹿なんじゃねぇのか?
それに支払い証明書なんて帰ってきたばかりである訳ねぇじゃん。
やっぱり日本のこうゆう手続きとか、細かいルールだらけでクソほど面倒くさいのも変わってないな。
取り敢えずクレジットカードゲットしてからじゃないとそれも出来ないし後まわしだ。
夕方になりお母さんが仕事から帰って来て、今日は肉じゃがと天ぷらを作ってくれた。

俺たちは、大きな溝があった空白の長い何月を埋めるように、ゆっくり、丁寧に、今日もいっぱい話した。
こんなにいっぱい話したのなんてそれこそ小さな子供の時以来とかじゃないかな。
ずっと普通に親と話すことすら出来ずに距離をとってきた俺が、やっと普通に親と話せるようになった。
もうきっと大丈夫。
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