10月24日 月曜日
2009日目~2010日目 Brazil Manaus
「ヘイ!今日もパーティあるんだけど行くか?ここにチケットがある。これ持って行けばタダで飲み食い出来るよ!1枚はお前の分だ!」
同じ宿に居るポルトガル語が出来るイタリアンがそう言う。
なんか今日疲れてるしそんな気分でもなかったけどタダで飲み食い出来るなら行くか。
貧乏バックパッカーなんでね。
夜になるとパーティへ行くであろう人たちが集まって来て会場へと向かう。
普通に歩いて行くのかと思いきやタクシーに乗り込み、30分くらいかかった。
しかし皆んな名前聞いたのに、この前酔っ払いすぎて1人も覚えてない。今更聞けねぇ…
その辺のBARとかでちょっとしたパーティなのかと思って気軽に来たけど、会場に着いてびっくりした。
凄く広い広場にもの凄い人が溢れ、音楽ガンガンで、サンバの衣装を着たセクシーなマッチョマンやお姉さんがお立ち台で激しく踊り、会場の皆んなも音楽に合わせて踊る。
ダンサーたちを乗せた巨大なバスがメインの通路をゆっくりと走り、大勢の人が後をついていきながら踊り、周りの人たちもお酒や食べ物を楽しみながら踊る。
サンバのカーニバルだ!!凄ぇ!!
その迫力に圧倒される。
サンドイッチやフルーツなどの軽食やジュースも飲み放題だ。
お酒は高かったから少しだけにしといた。金曜日に飲み過ぎたのがまだひびいてるし。
南米の人は皆んなこのダンス踊れんのかな?
ただ身体を動かすだけじゃなくて、子供からお年寄りまで皆んなちゃんと振り付けに沿って踊ってる。
さすが南米、サンバのリズムはDNAレベルで組み込まれてるのかも知れない。

凄く熱いエネルギーに溢れてる。
ブラジルの人のエネルギーが凄い。
テレビカメラも沢山居て、かなり有名なフェスティバルなんだろう。
ブラジルに入ってまだ1週間も経たないのにいきなりこんなブラジルらしいカーニバルに巡り会えるとは。
マナウスはブラジル側のアマゾン最大の街ではあるけれど、言ってもただの地方都市。
それでこれだけの規模のカーニバルってことはリオのカーニバルとか一体どうなってしまうんだろう。時期的に行けるかは分からないけどもうもの凄いんだろうなぁ。


花火も上がり、会場のボルテージは最高潮。
日付けが変わっても会場の熱気が覚めることはなく、まだまだこれからって感じだ。
一緒に居た女の子たちは先に帰り、俺たちおじさん組みもチケットくれたおっちゃんらと一緒に花火が終わって少ししてから帰った。
今日は体調あんまり良くなかったから飯だけ食って帰ろうと思ってたけど、会場も遠くて1人では帰れず、結局遅くまでカーニバル会場に居た。もうへとへとだ。
でもこんな場所に連れてきてくれて感謝だな。チケットくれたおっちゃんと誘ってくれたイタリアン、ありがとう!!名前忘れたちゃったけど。
宿に着いてベッドに入ったらすぐに眠りに落ちた。
今日はゆっくりと10時すぎに起きた。
少し出かけて宿に戻り、いつもの中庭に行くと、宿のスタッフのラファエルが、podcastとか、YouTubeとか言ってて、なんのこっちゃ。とか思ってたらどうやら何かの撮影中みたいだ。
言われるまま椅子に座らされて、何故かYouTubeの撮影に巻き込まれる。
同じ宿にステイしてるイタリア人とドイツ人はポルトガル語が出来るので、皆んなで対談みたいなのしてて、俺は何が起こってるのか1ミリも分からないままカメラの前にいきなり現れて黙りこくってる謎のアジア人。
それぞれ順番にインタビュー的な事を受けて何か話してるけど、ポルトガル語なので1ミリも分からないまま隣に居たドイツ人が話し終わると、
「ユウヘイ!!how about you?」
はい……?何が……?俺にも何か喋れと……?
日本語でも良いから!って言われてもそもそも何の撮影なのかも皆んなが何を話してるのかも1ミリも理解してない。
「やっぱり日本食って最高ですよね!!寿司も海外でも食べられるけどやっぱり日本の寿司は種類も沢山あるし、何と言っても新鮮だよ!!サーモンとアボカドにクリームチーズ寿司も悪くないけど、日本人としてはちょっと邪道に感じるかな。他にもラーメンに唐揚げにたこ焼き、サバの味噌煮や天ぷらとか、いっぱい美味しい物あるしね!!!」
…………次の人どうぞ。
もうきついって。せめて先に何の話ししてんのか説明してくれ。ただでさえこうゆうの苦手なのに、いきなりポルトガル語の対談みたいのとかハードル高いって。
マジ緊張した……
それからも撮影は続き、ずっと空気みたいになってたけど最後の方にまた俺の番が回ってきた。
いつブラジルに来たのかとか、ブラジルは好きかとか、俺のアヤワスカの経験だとかを簡単に、今度は英語で話して撮影は終了。
いやー、初めてこんなんしたわ。
英語でもキツい。てかこんなカメラの前でインタビューみたいなの日本語でもキツい。
YouTuberって凄いな。
まぁ良い経験にはなったかな。
イタリアンのフランシスコ、やっと名前覚えた。彼はチャリで旅するいわゆるチャリダーだ。このマナウスに1ヶ月半居たらしく、今日チェックアウトして、また険しい旅に戻る。
宿のスタッフや皆んなとも仲の良い彼は個人的に沢山インタビュー受けてた。
フランシスコもアヤワスカに興味があるみたいで、俺の経験をシェアした。彼にとっても素晴らしい経験になると良いな。
とりあえずチャリ旅気をつけて!!

ここは旅人が集まる安宿だ。居なくなる人もいれば新しく入ってくる人も居る。夜は彼等が作ってくれたご飯を一緒に食べた。

夕飯の後でブラジル人のアミーゴが色んな話しをしてくれて面白い。
スピリチュアルな感性がビンビンで、俺のアヤワスカ経験も信じてくれるし、彼自身、彼も会ったことのない彼のお爺さんと別の世界で会った事があったり、しかも名前も知らなかったし国籍も知らなかったのに後から母親に確認するとそれが全部当たってたりと凄く不思議な経験をしてて、面白い話しをいっぱいしてくれる。同じような経験をしてる俺は彼の話しを疑う訳もなく、全て信じられる。別のレベルで通じ合っている。
彼のキラキラした目が大好きだ。
最近凄く良い出会いに恵まれてると強く感じる。いや、きっと以前の俺は自分が塞ぎ込んでてせっかくの良い出会いも沢山無駄にしてきたんだろうな。
本当にアヤワスカに出会えて良かった。
見える世界が違う。感じ方が違う。
最高だ。
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