12月4日 日曜日
2051日目 Brazil São Paulo
トントントン。
隣りの兄さんに起こされる。
「……んだよ!!」
トイレ行きたいからどいてくれ、と起こされたのかと思い一瞬苛ついてしまったがどうやらサンパウロに着いたらしい。
危ねぇ。俺が窓際だったら寝過ごしてたな。
逆に窓際座ってくれてありがとう。
そしてさっき一瞬苛ついてごめん!
あー、眠い。。
頭がボーっとする。
清潔で、まるで空港の様なターミナル。
今の時間はまだ朝の4時。

少しここで時間を潰し、メトロの始発に乗る。まだ朝早いけど通勤時間なのか満員で、2本ほど乗り過ごしてようやく乗ることが出来た。
でもまだ宿は開いてないだろうなぁ。

途中でコシーニャとコーヒーで朝ごはん食べながらブログ書いたりして時間を潰す。
しばらくして宿に荷物だけ置きに行き、辺りを歩いてみる。
そして宿のすぐ近くの高架下に沢山の浮浪者、ホームレスたちが住みついている居る事に気づく。
100人か、それ以上か、あまりの数にビックリして近づいて少し見ていた。
しかしこの行動はリスペクトがなかったかも知れない。彼らはそこで生活をしてるだけであって、誰だって自分たちが生活をしているところをジッと見られたら気分悪いだろう。
すると1人のホームレスが怒鳴りながら近づいて来て突き飛ばしてきた。
怒りを買ってしまったか。
ちゃんと謝り、直ぐに立ち去ろうとするが彼の怒りは収まらず、唾と罵声をわめき散らしながらずっと着いてきて腕を掴んでくる。
めちゃくちゃしつこくて、何度も謝って立ち去ろうとしているにも関わらず段々とヒートアップしてきて、100メートル以上ついて来て服を引っ張り、バックまで取ろうとしてきて挙句の果てに後ろから殴りかかってきた。
流石に頭にきて、
「何すんだよこの野郎!!さっきから謝ってんだろうが!しつけーんだよ!!」
振り向くと更に彼の仲間の浮浪者2、3人がわめきながら追いかけてくる。
マジかこいつら。
早歩きで急いでその場を離れ、それ以上奴らも追いかけてくることはなかったが、下手したらあの100人からの人数が襲いかかってきたかも知れないと思うとゾッとする。
昨日あんな事があったばかりで今日もこれかよ。もういいって。
確かに俺に落ち度はあった。
誰だって自分たちの生活を見られるのは気分悪いだろう。リスペクトが足りなかったと反省した。でもさっきからずっと謝ってるし、言っても数秒立ち止まって見てただけだ。
そこまで怒る事か?そんな殴られるような事か?そんなに見られたくないならそんな人通りの多いところじゃなくてもっと他にあんだろ。
もういいってブラジルマジで。
そしてそのまま歩き続けるが、この辺り、マジで雰囲気が悪いと気づく。
そこら中に浮浪者が沢山居て金をたかられ、昼間から酔っ払い騒いでる奴らが居て、目のイッちゃっている明らかなドラッグ中毒者が徘徊しながら何かを叫んでいて、ガラの悪い奴らが地べたに座り込み獲物を探す様な目でジロっと見てくる。壁は落書きだらけで人通りも少ない。

明らかに治安悪い。
自然と足早になり後ろを気にしながら歩く。
早く何処か安全な場所に行きたいけど何処へ行けばいいのか分からない。
マップを見ながらとりあえず中心地を離れようと歩いてると、視界の端で誰かが近づいてきてるのが分かった。
マジかよ…
さっきすれ違ったタトゥーだらけの怖そうなやつが追いかけてきた。そして案の定話しかけてきた。
気づかないふりして行ってしまうか?
いや、流石に無理があるか。振り向くとやっぱりさっきのガラの悪い若者が何かを言っている。
でもどうやら彼は、
「そんな風にスマホ出して歩いてちゃ駄目だよ!ここら辺は危ないからな!そんなことしてたら盗られるぞ!ちゃんとしまえ!」
スマホを出して、マップを見ながら歩いてた俺に警告しにきてくれた優しい人だった。
疑ってごめんなさい。でも怖いってば…
しばらく歩き続けてると人通りも増えてきて、さっきの危ない雰囲気もなくなりホッとする。ここら辺は沢山の出店があったり、家族連れも沢山居てピースフルな雰囲気だ。

やっぱりさっきの場所は
特別治安悪い地域だったんだろうな。
昨日帽子を盗られてしまったから代わりに良いのないかなーと探すが、あんまりしっくりくる物を見つけられない。
まぁその内見つかるだろ。

美味しいもの食べて気分転換。
美味しいもの食べると嫌な気分も吹っ飛ぶから単純だ。
反対の通りでさっきからイケてる音楽が聞こえてた。どうやらあるバンドがストリートLIVEをやっている様子で、さっきから格好いいなーと思っていた。
近づいてみてみると、めちゃくちゃいかしたバンドがもうノリノリで演奏してて超カッコいい。観客もノリノリだ。

レッチリの曲ばっか演ってたけどまさか本物じゃないよな?帰ってからレッチリのメンバーの顔を確認したら全然違かったけど、このバンド、マジ格好良かった。
歩いてると結構日本食屋も見かける。

すき家もあったけど日本より高いなぁ。
1000円くらいする。
ラーメン博物館?何だこれ?

興味を惹かれ、中へ入ってみると文字通りラーメンの博物館だ。しかも人気なのか沢山の人が居て、ラーメンの歴史や作り方など色々紹介されてて、それを真剣な顔でみているブラジル人たちが面白い。
濃厚ギトギトのガツンとした身体に超絶悪いラーメンが食べたいなぁ。
世界最大の日本人街、リベルダージへ行けば本格的なラーメン屋も見つけられるかな。明日行ってみよう。
帰りは、あのホームレスたちが住み着いている高架下を避けて回り込むようにして帰ってきた。奴らのしつこさ考えたらおそらくまた絡んでくると簡単に予測出来る。
それにしてもこの宿、
中でお酒飲めないのは辛いなぁ。
立て続けに怖い目にあってるし外に飲みに行くのもなんかなー。
今日は大人しく飲まずに寝よう。

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