4月28日 金曜日
2196日目 Ecuador Jungle
アヤワスカ感想7回目
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シャーマンのホセ、そして俺の2人だけでセレモニーは始まった。
アヤワスカを飲んで1時間くらい経っただろうか。だんだん視界が変化してきているのを感じた。
でも若干のサイケデリックが見えていただけで、まだそこは4次元の世界ですらない。
ホセはイカロを歌う代わりに、不思議な音のする楽器を演奏していた。
そしてもう一杯もらう。
2杯目を飲むとすぐに意識がどんどんと変化していき、4次元の世界に入り込んだ。
目まぐるしく色んなビジョンが見えて混ざり合い、そして形を変える。
4次元の世界は姿形を変えられる世界。3次元の世界のようにコレといった形があるわけじゃなく、透明になったり形を変えたり、時空も飛びこえる。
日本人が言うところの幽霊とかも、この3次元での人生が終わり、次の4次元の世界に移行した魂たちが、たまに見えたりした時に幽霊と言われる。
幽霊ってのは別に怖いものじゃない。
それまで肉体を持って地球で生きてきた魂が地球での人生を終え、肉体がなくなった時に行く場所。
言ってしまえば、肉体を持っているかいないかだけの違いで、今この地球に生きている人たちと変わらない存在だ。
そしてまた転生を繰り返し、生まれ変わり、魂の成長のために学ぶ。
そして成熟した魂は次元上昇していき、高次な星に生まれ変わったりしながらどんどん魂の成長のために輪廻転生を繰り返す。
高次元の存在は必ずしも肉体を持っているわけじゃない。と言うかほとんどの場合は姿形を持たないエネルギーの存在。
意識1つで姿を見せることも出来るし、ただのエネルギー体の場合もある。
だけど高次元の存在からコンタクトでもない限り、低い次元から彼らは見えない。
稀にいる見える人、や霊能力者、シャーマンなどというのはこういった4次元の存在、もしくはもっと上の存在を知覚出来る人。
普段から良い雰囲気や悪い雰囲気などを敏感に感じたり、勘が鋭い人なんかもそうゆう存在をなんとなく感じてるから。
高次元の存在が更に学ぶ時、わざわざ地球みたいなところの低い波動に合わせて生まれ変わるので、とても不便で生きづらさを感じてしまう。
もともと高次元にいた魂は、地球での戦争、競争、妬み、嫉妬、暴力など、こんな次元を超越した存在。
それでもこんなバイオレンスな地球を選ぶのは、そんな不便な星だからこそ沢山の経験をし、成長するため、そして地球全体のレベルアップのため使命を持ってやってきた。
だからこそ過去世ではなかったネガティブなことが蔓延しているこの地球に生きづらさを感じてしまう。
逆にこの地球のルールにのっとって、それを楽しいとか思っていたり、人生を謳歌してるような人は、まだ地球レベルの、誕生したばかりの若い魂といえるかも知れない。
でも最終的には皆んな同じところへと帰る。
その魂の成長度合いによって見える世界、感じる世界は違う。どっちが優れているとかじゃなくて、全ての魂が色んな経験を通して成長する過程で今何処のレベルに生きてるかの違いだけで、最終的には同じところへたどり着く。
最終的には神の元へと帰るし、自分がこれまでおこなってきた良い行いも悪い行いも必ずどこかの人生で返ってくるようになってる。
カルマからは決して逃れられない。
だから良いおこないをしましょう、徳を積みましょう。
もし辛い人生を送っていたとしても、それはあなたの魂の成長に必要な試練だし、乗り越えられるもの。そうやって輪廻転生を繰り返しながら次元をあげていき、最終的に皆んな神の元へと帰り1つになる。
神の前では嘘はつけない。
魂の成長度合いによって転生先やその人の意識が変わる。
だから例えどんなに辛いことがあったとしても、自分には乗り越えられる試練だから起きてるし、この経験は自分の魂が成長するために必要なことなんだと認識しなければならない。
割と最初の方から吐き気はずっとあったけど、2杯目飲んで少ししたら吐いた。
マットレスの上で横になり目まぐるしく変わる意識を順を追うように辿っていく。
ビジョンの1コマに、中東?アフリカ?皆んなターバンを巻いて白いマントのようなアラビアン的な格好をしていて、俺もその砂漠地帯の廃れた町に居た。
前にアヤワスカをやった時も同じような光景を何度か見ている。
きっとこれは俺の過去世の記憶。
そして意識がどんどん拡大していってあと1歩で魂の世界ってところで、最後の次元越えまでは至らなかった。
何ものかが邪魔していた?
結界?バリア?のようなエネルギーに阻まれてそこから先へ行けないような、そんな感覚だった。
もう少しアヤワスカが必要かなと、3杯目ももらった。
だけどこの日、それ以上の世界にいけることはなかった。
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翌朝起きるとホセがフルーツの簡単な朝ごはんを用意してくれていた。
アヤワスカの後はとにかく腹が減る。
そもそも食事制限してるし、儀式でいっぱい吐いてデトックスもされているし、アヤワスカの残りを胃に感じて気持ち悪いし。
フルーツだけの簡単な食事だったけど、みるみるエネルギーに変わり元気になった。
それからホセと2人、ジャングルの更に奥地へと入っていく。
大きなナタを振り回しながら道なき道を行くホセの後を追いかける。



今いるジャングルは、これまで行ったどのジャングルよりもめちゃくちゃジャングル。
樹齢数百年の巨大な木がゴロゴロ生えていて、見たこともないような巨大な植物が沢山生えている。
奥まったところには一際デカい木があって、なんと樹齢は1100年にもなるという。
ホセはこの巨大なジャングルを熟知していて、もし俺1人で入ったら5分と持たずに遭難しそうなジャングルを地図も見ずに歩いていく。

植物の効果なども熟知していて、「これは身体を綺麗にする薬草だから食べるように」と、次から次へと葉っぱや木を渡してきて食べるように促される。


恐る恐る口に入れると死ぬほど苦くて、すぐに吐き気が襲ってきた。
とてもじゃないが全部は食べられなかった。
ホセにとったらこれは甘いものらしい。
ホセはシャーマン修行の一環で1人ジャングルに入り、水も持たずこういった薬草だけを口にする生活をしていた。
信じられない…
81歳という高齢なのにエネルギッシュで、さっきからバテバテの俺とはうって代わり、豪快にナタを振り回しながら息ひとつ切れてない。
人間の身体を健康にするのも駄目にするのも食習慣によるものなんだろう。
2時間くらいジャングルの中を歩き小屋まで戻ってきた。
シャワー浴びたかったけどここには電気もシャワーも無い。
スッポンポンになって川に入り汗を流した。
うん、これでも大分サッパリした。
後は夜までゆっくり過ごしてまた今夜、セレモニーを受ける。
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